FC2ブログ

資産の取り崩しについて

リタイアすれば、多かれ少なかれそれまで貯めた資産を毎年少しずつ取り崩して使用することになる。山崎元さんならば、資産を国内株式(1306)と海外株式(TOK)に4:6で運用し、毎年、必要額だけ売却すればよい、というアドバイスをするだろう。

しかし、自分が死ぬまでの期間で前半、内外株式市場が低迷し、後半回復するというシナリオの場合は前半の低迷期に資産を多く取り崩すと、後半の回復期に投資元本が痩せているので回復メリットが享受ができないケースが想定される。

これに対して、野尻哲史著「退職金は何もしないと消えてゆく」は、資産の定額取り崩しではなく、定率取り崩しを勧めている。

定率取り崩しでは、運用好調のときは多く、不調なときは少なく取り崩すことで資産を長持ちさせることができる。

しかしながら、基本的な生活費は、運用が不調だからといって減額するは困難だし、みじめである。

そこで、リタイア後の支出を①基本生活費と、②旅行等の特別費に分けて、①の支出については、)流動性資金+定期預金+インカム・ポートフォリオ(リート・外債・劣後債)の利息で賄い、②の支出については、内外株式ポートフォリオの定率取り崩しで賄う方法を考えてみた。

これなら、基本的な生活費は安定的に確保した上で、旅行代金等の特別費については株が低迷したときに抑制したり、翌年以降に支出を繰り延べる対応がムリなくできる。

よって、現在は退職時は、基本生活費用と特別費用の2極ポートフォリオを作る方向に傾いている。(資金使途別に運用を分けるのはムダという山崎元さんの忠告に反してしまうのだが・・・・)

2009年第2Q終了

第2Qは、新規投資ゼロ。ゴールデンウィークをビーチリゾートで過ごして散財したため投資原資の蓄積もはかどらず。相場が全体に加熱気味だと思うし、手元流動性が少ないので、ちょっとずつ投資原資を増やして2番底に備えよう。

アセット・アロケーションは前年末と比較しても大きな変化なし。(新興国株式は株価上昇によるシェアアップ)

2009/6のアセットアロケーション

by 投資信託のガイド:ポートフォリオグラフメーカー



2008/12のアセット・アロケーション

by 投資信託のガイド:ポートフォリオグラフメーカー


アセット・デディケーションというアイデア

リタイア後の資金引き出しを伴う運用ポートフォリオを構成するときのアイデアとして、アセット・デディケーション(Asset  Dedication)という考え方がある。グーグルで米国人が作成した論文に行き当たって、この考え方を知った。Asset Dedicationというタイトルの本もあるようだ。

この考え方による手順は概ね次の通りである。

1.今後10年間(5年以上なら何年でも可)のポートフォリオからの毎年の引き出し額を決定する。

2.当該キャッシュアウトフローにあわせて、格付A以上の債券でポートフォリオを形成する。(インカム・ポートフォリオの形成)

3.残りの資金で、内外株式等から成るグロースポートフォリオを形成する。

4.ポート形成後は、10年間毎年、インカム・ポートフォリオから予定額を引き出す。

5.インカム・ポートフォリオが費消された10年後に、また、その時点から10年間のポートフォリオからの毎年の引き出し額を決定する。

6.当該キャッシュアウトフローにあわせて、格付A以上の債券でポートフォリオを形成する。(インカム・ポートフォリオの形成) この際の原資は、グロース・ポートフォリオの売却である。その残額で再度、グロース・ポートフォリオを形成する。

このアイデアの優れているところは、ポートフォリオをインカムとグロースに分けて、資金引き出しをインカムの方で確実に確保しながら、グロースで資産を大きくするところ。

グロース・ポートフォリオは10年間という期間があれば、成長する確度が高いので、10年後にそれを原資にインカムポートフォリオを再構成すれば良い、という考え方は優れていると思った。このやり方ならば、資金引き出しを伴う資産運用における「リターンの配列リスク」はかなり軽減される。

ただし、日本ではインカムポートフォリオを形成するための個人で買える「円建債券」のアベイラビリティがないかもしれないので、定期預金で代用することも考える。

この考え方で、ざっくり1億円持っていれば、55歳でのアーリー・リタイアメントの資金計画は以下のようになって、十分現実性があると思う。

1. 1億円を、5千万円のインカムポートフォリオと、5千万円のグロースポートフォリオに分ける。

2. インカムポートフォリオは、定期預金と既発国債で構成して、毎年5百万円ずつ引き出して生活費にあてる。

3. グロースポートフォリオは、国内株式ETF(1306)を2千万円、外国株式ETF(TOK)を3千万円とする。運用期間10年間は適宜リバランスして構成比を維持する。

4. 65歳からは年金支給があるので、65歳から75歳までの毎年の引き出し額を3百万円として、グロース・ポートフォリオを3千万円売却して、インカムポートフォリオをつくり残額はグロースポートフォリオに残す。

なんとか実現したいものである。

リタイア後の資産運用

「リタイア層の資産運用」橋本剛委著という論文がNFIリサーチレビューの2009/4号に掲載された。
(ウェブサイト http://www.nikko-fi.co.jp/uploads/photos1/686.pdfで閲覧可能。)

数年以内のアーリー・リタイアを計画しているぼくにはピッタリの内容であった。

論旨は、以下の通り。

1.リタイアした人にとっての資産運用失敗とは、必要なキャッシュフローが得られないこと、と資産が底をつくリスクである。

2.仮に運用期間のリスク・リターンを計算して、その通りになったケースであっても、資金を引き出しながら運用するリタイア層の場合は、リターンの配列によって資産運用の失敗となることがある。運用期間の前半でマイナスリターンが続き、後半でプラスリターンが続く配列パターンになると、前半の資金引き出しで運用元本が減少してしまっているので、後半のプラスリターンの時期の効き目が小さくなってしまうケースである。

3.対応としては、資産を2つの目的別のポートフォリオに分けて、ひとつめを必要なキャッシュフローを賄うことを目的としたポートフォリオとし、2つめを資産が少しでも増加するように構築するポートフォリオとする。ひとつめのポートフォリオは、基本的にインカムゲインの確保を目的に構築するが、非経常的な支出への対応を含めて構築する。たとえば2年目に家の改築資金2百万円が必要な場合はそれに合わせて定期預金2百万円を組み込む。2つめのポートフォリオは1つめポートフォリオと合計して効率的になるように構築する。

4.リタイア層の資産運用は、資産が2倍、3倍になる必要がないので、デリバティブを使って上昇時のリターンを多少犠牲にしてでもキャッシュフローを増加させたりダウンサイドリスクを低減させることを考えても良い。

上記3.は、かつてこのブログの記事にした「負債指向のリタイアメントプランニング」
http://investmentblog.blog83.fc2.com/blog-entry-98.html で紹介した考え方と基本的には同一であるが、これが上記2.のリスクをヘツジするという考え方はなるほど、と思いました。また、上記4.の考え方は、個人ベースで、このようなデリバティブ契約は金融機関に相手にされずムリと思うがアイデアは良いので投信で実現して欲しいと思う。

この論文を読んで、最近のぼくの指向である、キャッシュフローを重視した商品(Jリート、豪ドル利付債、優先株・劣後債等)の積み上げ方針が、裏付けられた気がして意を強くした。

なお、ぼくの資産管理表の様式をインカムゲインも記録するものにバージョンアップした。

第1四半期の報告

第1四半期が終了した。投資の実行は2件のリート購入(1月JRE、3月NBF)のみ。
今後もこの2銘柄が5%以上の利回りになったら積み増したい。

2009/4/3時点のアロケーションは以下のグラフ。
by 投資信託のガイド:ポートフォリオグラフメーカー



3月はすべてのアセットクラスが上昇した。相変わらず、リスクアセット相互の相関係数が高い状況が継続しているようである。

内外の株式はぼくの予想に反して上昇している。今後、欧米の株式が大きく下落したら外国債券を売って欧米株式に投資するつもりである。
プロフィール

しゅうん

Author:しゅうん
・50才を超えたサラリーマン。家族はキャリアウーマンの妻、子無し。

・55才までにサラリーマンをアーリー・リタイアして、大学か大学院で人間や社会について学びたいと思っています。何を専攻するかのヒントを得るため各種の公開講座に参加するようにしています。

・アーリー・リタイアといっても、完全に仕事から引退するのではなく、週3日~4日は何らかの形で働きたいと思っています。ただし、その場合、好きなことを仕事にするようにしたいと考えています。

・アーリーリタイアの準備(資産形成、健康、生きがい、趣味等)を中心に記事をエントリーしています。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
FC2カウンター
過去ログ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク