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上野千鶴子さんの講演

(財)東京市政調査会が主催した公開講座である「退職サラリーマンの社会貢献」に行った。基調講演を、社会学者の上野千鶴子さんがやった。

上野さんの講演では以下のことが述べられた。

退職サラリーマンは、社会に役に立つということという前に邪魔にならない存在になるべきである。

サラリーマンが退職すればありあまる時間を持つことになる。時間はひとりではつぶせないので、「選択縁」の社会に参加することが大切。そうしないと「濡れ落ち葉」となり奥さんに迷惑になる。

選択縁とは、趣味のサークルやNPO等への参加によってできる縁のことで、選択縁の血縁・地縁(Primary Group)、社縁(Secondary Group)との違いは、選択縁は加入脱退カが自由で、強制力なく包括的コミットメントを要求しないところにある。

選択縁の社会でうまくやってゆくには、場を仕切ろうとしない、スキルは必要とされるときに提供する、縁の下の力持ちを引き受ける、目線の高さを同じにする(上から目線にならない)等がポイント。

1980年代に上野さんが関西の大企業に依頼されてやった調査によれば、退職後のサラリーマンでうまくやっている人は、40代のときから少年サッカーチームのコーチをやっていたり、合唱団に参加しているといった早くから選択縁の社会を持っている人々で、これらの人の特徴は会社では出世しなかった人とのこと。

講演のあとのパネルディスカッションで、袖井孝子さん(シニア社会学会会長)は、精神的に孤立した男性高齢者の話をしていたが、男性は孤立しやすいようだ。

ぼくは、会社では出世していないが、選択縁の社会を全く持っていない。今後の過ごし方を考える上で、いいヒントをもらった気がする。

講演が興味深かったので、帰路に本屋さんにより上野さんの著作でベストセラーとなった「おひとりさまの老後」を購入。
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私も聞いていました。

 こんにちは。突然の書き込み恐縮。

 私も上野千鶴子さんの講演が聞きたくて公開講座に参加しました。上野さんは、パワーポイントにはまっていると語っていましたが、とても分かりやすいお話でした。

 選択縁というコンセプトに関し、共感するところが多々あり。これからは、この国でも選択縁をいかに太くするかがますます重要になってくる予感がしました。

私も聞いていました。

高さん、コメントありがとうございます。

高さんは、選択縁の世界をすでにお持ちのようでうらやましいです。

ぼくも、これからは積極的に選択縁を結ぶようにしようと思います。

今後ともよろしくお願いします。
プロフィール

しゅうん

Author:しゅうん
・50才を超えたサラリーマン。家族はキャリアウーマンの妻、子無し。

・55才までにサラリーマンをアーリー・リタイアして、大学か大学院で人間や社会について学びたいと思っています。何を専攻するかのヒントを得るため各種の公開講座に参加するようにしています。

・アーリー・リタイアといっても、完全に仕事から引退するのではなく、週3日~4日は何らかの形で働きたいと思っています。ただし、その場合、好きなことを仕事にするようにしたいと考えています。

・アーリーリタイアの準備(資産形成、健康、生きがい、趣味等)を中心に記事をエントリーしています。

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