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アセット・デディケーションというアイデア

リタイア後の資金引き出しを伴う運用ポートフォリオを構成するときのアイデアとして、アセット・デディケーション(Asset  Dedication)という考え方がある。グーグルで米国人が作成した論文に行き当たって、この考え方を知った。Asset Dedicationというタイトルの本もあるようだ。

この考え方による手順は概ね次の通りである。

1.今後10年間(5年以上なら何年でも可)のポートフォリオからの毎年の引き出し額を決定する。

2.当該キャッシュアウトフローにあわせて、格付A以上の債券でポートフォリオを形成する。(インカム・ポートフォリオの形成)

3.残りの資金で、内外株式等から成るグロースポートフォリオを形成する。

4.ポート形成後は、10年間毎年、インカム・ポートフォリオから予定額を引き出す。

5.インカム・ポートフォリオが費消された10年後に、また、その時点から10年間のポートフォリオからの毎年の引き出し額を決定する。

6.当該キャッシュアウトフローにあわせて、格付A以上の債券でポートフォリオを形成する。(インカム・ポートフォリオの形成) この際の原資は、グロース・ポートフォリオの売却である。その残額で再度、グロース・ポートフォリオを形成する。

このアイデアの優れているところは、ポートフォリオをインカムとグロースに分けて、資金引き出しをインカムの方で確実に確保しながら、グロースで資産を大きくするところ。

グロース・ポートフォリオは10年間という期間があれば、成長する確度が高いので、10年後にそれを原資にインカムポートフォリオを再構成すれば良い、という考え方は優れていると思った。このやり方ならば、資金引き出しを伴う資産運用における「リターンの配列リスク」はかなり軽減される。

ただし、日本ではインカムポートフォリオを形成するための個人で買える「円建債券」のアベイラビリティがないかもしれないので、定期預金で代用することも考える。

この考え方で、ざっくり1億円持っていれば、55歳でのアーリー・リタイアメントの資金計画は以下のようになって、十分現実性があると思う。

1. 1億円を、5千万円のインカムポートフォリオと、5千万円のグロースポートフォリオに分ける。

2. インカムポートフォリオは、定期預金と既発国債で構成して、毎年5百万円ずつ引き出して生活費にあてる。

3. グロースポートフォリオは、国内株式ETF(1306)を2千万円、外国株式ETF(TOK)を3千万円とする。運用期間10年間は適宜リバランスして構成比を維持する。

4. 65歳からは年金支給があるので、65歳から75歳までの毎年の引き出し額を3百万円として、グロース・ポートフォリオを3千万円売却して、インカムポートフォリオをつくり残額はグロースポートフォリオに残す。

なんとか実現したいものである。
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プロフィール

しゅうん

Author:しゅうん
・50才を超えたサラリーマン。家族はキャリアウーマンの妻、子無し。

・55才までにサラリーマンをアーリー・リタイアして、大学か大学院で人間や社会について学びたいと思っています。何を専攻するかのヒントを得るため各種の公開講座に参加するようにしています。

・アーリー・リタイアといっても、完全に仕事から引退するのではなく、週3日~4日は何らかの形で働きたいと思っています。ただし、その場合、好きなことを仕事にするようにしたいと考えています。

・アーリーリタイアの準備(資産形成、健康、生きがい、趣味等)を中心に記事をエントリーしています。

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