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リタイア後の資産運用

「リタイア層の資産運用」橋本剛委著という論文がNFIリサーチレビューの2009/4号に掲載された。
(ウェブサイト http://www.nikko-fi.co.jp/uploads/photos1/686.pdfで閲覧可能。)

数年以内のアーリー・リタイアを計画しているぼくにはピッタリの内容であった。

論旨は、以下の通り。

1.リタイアした人にとっての資産運用失敗とは、必要なキャッシュフローが得られないこと、と資産が底をつくリスクである。

2.仮に運用期間のリスク・リターンを計算して、その通りになったケースであっても、資金を引き出しながら運用するリタイア層の場合は、リターンの配列によって資産運用の失敗となることがある。運用期間の前半でマイナスリターンが続き、後半でプラスリターンが続く配列パターンになると、前半の資金引き出しで運用元本が減少してしまっているので、後半のプラスリターンの時期の効き目が小さくなってしまうケースである。

3.対応としては、資産を2つの目的別のポートフォリオに分けて、ひとつめを必要なキャッシュフローを賄うことを目的としたポートフォリオとし、2つめを資産が少しでも増加するように構築するポートフォリオとする。ひとつめのポートフォリオは、基本的にインカムゲインの確保を目的に構築するが、非経常的な支出への対応を含めて構築する。たとえば2年目に家の改築資金2百万円が必要な場合はそれに合わせて定期預金2百万円を組み込む。2つめのポートフォリオは1つめポートフォリオと合計して効率的になるように構築する。

4.リタイア層の資産運用は、資産が2倍、3倍になる必要がないので、デリバティブを使って上昇時のリターンを多少犠牲にしてでもキャッシュフローを増加させたりダウンサイドリスクを低減させることを考えても良い。

上記3.は、かつてこのブログの記事にした「負債指向のリタイアメントプランニング」
http://investmentblog.blog83.fc2.com/blog-entry-98.html で紹介した考え方と基本的には同一であるが、これが上記2.のリスクをヘツジするという考え方はなるほど、と思いました。また、上記4.の考え方は、個人ベースで、このようなデリバティブ契約は金融機関に相手にされずムリと思うがアイデアは良いので投信で実現して欲しいと思う。

この論文を読んで、最近のぼくの指向である、キャッシュフローを重視した商品(Jリート、豪ドル利付債、優先株・劣後債等)の積み上げ方針が、裏付けられた気がして意を強くした。

なお、ぼくの資産管理表の様式をインカムゲインも記録するものにバージョンアップした。

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プロフィール

しゅうん

Author:しゅうん
・50才を超えたサラリーマン。家族はキャリアウーマンの妻、子無し。

・55才までにサラリーマンをアーリー・リタイアして、大学か大学院で人間や社会について学びたいと思っています。何を専攻するかのヒントを得るため各種の公開講座に参加するようにしています。

・アーリー・リタイアといっても、完全に仕事から引退するのではなく、週3日~4日は何らかの形で働きたいと思っています。ただし、その場合、好きなことを仕事にするようにしたいと考えています。

・アーリーリタイアの準備(資産形成、健康、生きがい、趣味等)を中心に記事をエントリーしています。

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