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ライフプランの作り方

リタイア後の資金計画を考えるとき、まず、問題になるのは自分が何歳まで生きるのかが判らないことである。

また、資金計画を作成するためには、何歳で何をするというライフイベント表を作成する必要がある。

これらを考える際に、厚生労働省が発表している「生命表」が参考になる。

生命表についての厚生労働省の説明は以下である。(厚生労働省ウエブサイトより転載)

「生命表は、ある期間における死亡状況(年齢別死亡率)が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したものである。」

生命表は男女別に作成されており、10万人の母集団が誕生してから、その母集団の人数が徐々に死亡により数を減少してゆく様子がわかるようになっている。

以下は、2005年生命表から数字を拾ったものである。
 
生命表
 

50歳

95,520

97,566

60歳

90,233

95,086

70歳

79,195

90,058

80歳

55,242

76,839

90歳

19,285

42,706

100歳

  1,188

  6,090



これをみると、男性の場合19%の人が、女性の場合43%の人が90歳まで生きることが判る。女性の場合、約10%は98歳まで生きる。思ったより長生きする可能性が高い。リタイア後の資金計画を何年後まで作成するかは人それぞれであろうが、ぼくは93歳(生存数10,632)まで生きるものとして資金計画表を作成し直すことにした。

次ぎに生命表で着目したのは、男性の60歳の90,233である。90%は60歳の誕生日を迎えられるが、逆にいえば、10%は、それまでに亡くなるということである。死ぬまでにやっておきたいことは、なるべく早く実現しておくに限る。ライフイベント表は、重要なものから極力前倒しで実現させる計画にして作成しようと思った。

「生命表」をみて、長生きリスクと短命リスクへの対応を考える必要性があることを感じた。
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アセット・デディケーションというアイデア

リタイア後の資金引き出しを伴う運用ポートフォリオを構成するときのアイデアとして、アセット・デディケーション(Asset  Dedication)という考え方がある。グーグルで米国人が作成した論文に行き当たって、この考え方を知った。Asset Dedicationというタイトルの本もあるようだ。

この考え方による手順は概ね次の通りである。

1.今後10年間(5年以上なら何年でも可)のポートフォリオからの毎年の引き出し額を決定する。

2.当該キャッシュアウトフローにあわせて、格付A以上の債券でポートフォリオを形成する。(インカム・ポートフォリオの形成)

3.残りの資金で、内外株式等から成るグロースポートフォリオを形成する。

4.ポート形成後は、10年間毎年、インカム・ポートフォリオから予定額を引き出す。

5.インカム・ポートフォリオが費消された10年後に、また、その時点から10年間のポートフォリオからの毎年の引き出し額を決定する。

6.当該キャッシュアウトフローにあわせて、格付A以上の債券でポートフォリオを形成する。(インカム・ポートフォリオの形成) この際の原資は、グロース・ポートフォリオの売却である。その残額で再度、グロース・ポートフォリオを形成する。

このアイデアの優れているところは、ポートフォリオをインカムとグロースに分けて、資金引き出しをインカムの方で確実に確保しながら、グロースで資産を大きくするところ。

グロース・ポートフォリオは10年間という期間があれば、成長する確度が高いので、10年後にそれを原資にインカムポートフォリオを再構成すれば良い、という考え方は優れていると思った。このやり方ならば、資金引き出しを伴う資産運用における「リターンの配列リスク」はかなり軽減される。

ただし、日本ではインカムポートフォリオを形成するための個人で買える「円建債券」のアベイラビリティがないかもしれないので、定期預金で代用することも考える。

この考え方で、ざっくり1億円持っていれば、55歳でのアーリー・リタイアメントの資金計画は以下のようになって、十分現実性があると思う。

1. 1億円を、5千万円のインカムポートフォリオと、5千万円のグロースポートフォリオに分ける。

2. インカムポートフォリオは、定期預金と既発国債で構成して、毎年5百万円ずつ引き出して生活費にあてる。

3. グロースポートフォリオは、国内株式ETF(1306)を2千万円、外国株式ETF(TOK)を3千万円とする。運用期間10年間は適宜リバランスして構成比を維持する。

4. 65歳からは年金支給があるので、65歳から75歳までの毎年の引き出し額を3百万円として、グロース・ポートフォリオを3千万円売却して、インカムポートフォリオをつくり残額はグロースポートフォリオに残す。

なんとか実現したいものである。

リタイア後の資産運用

「リタイア層の資産運用」橋本剛委著という論文がNFIリサーチレビューの2009/4号に掲載された。
(ウェブサイト http://www.nikko-fi.co.jp/uploads/photos1/686.pdfで閲覧可能。)

数年以内のアーリー・リタイアを計画しているぼくにはピッタリの内容であった。

論旨は、以下の通り。

1.リタイアした人にとっての資産運用失敗とは、必要なキャッシュフローが得られないこと、と資産が底をつくリスクである。

2.仮に運用期間のリスク・リターンを計算して、その通りになったケースであっても、資金を引き出しながら運用するリタイア層の場合は、リターンの配列によって資産運用の失敗となることがある。運用期間の前半でマイナスリターンが続き、後半でプラスリターンが続く配列パターンになると、前半の資金引き出しで運用元本が減少してしまっているので、後半のプラスリターンの時期の効き目が小さくなってしまうケースである。

3.対応としては、資産を2つの目的別のポートフォリオに分けて、ひとつめを必要なキャッシュフローを賄うことを目的としたポートフォリオとし、2つめを資産が少しでも増加するように構築するポートフォリオとする。ひとつめのポートフォリオは、基本的にインカムゲインの確保を目的に構築するが、非経常的な支出への対応を含めて構築する。たとえば2年目に家の改築資金2百万円が必要な場合はそれに合わせて定期預金2百万円を組み込む。2つめのポートフォリオは1つめポートフォリオと合計して効率的になるように構築する。

4.リタイア層の資産運用は、資産が2倍、3倍になる必要がないので、デリバティブを使って上昇時のリターンを多少犠牲にしてでもキャッシュフローを増加させたりダウンサイドリスクを低減させることを考えても良い。

上記3.は、かつてこのブログの記事にした「負債指向のリタイアメントプランニング」
http://investmentblog.blog83.fc2.com/blog-entry-98.html で紹介した考え方と基本的には同一であるが、これが上記2.のリスクをヘツジするという考え方はなるほど、と思いました。また、上記4.の考え方は、個人ベースで、このようなデリバティブ契約は金融機関に相手にされずムリと思うがアイデアは良いので投信で実現して欲しいと思う。

この論文を読んで、最近のぼくの指向である、キャッシュフローを重視した商品(Jリート、豪ドル利付債、優先株・劣後債等)の積み上げ方針が、裏付けられた気がして意を強くした。

なお、ぼくの資産管理表の様式をインカムゲインも記録するものにバージョンアップした。

最近の株高・円安傾向について

最近、株価が上昇し、円安も進んでいる。

そのおかげで、ぼくの資産評価額も上昇している。うれしい気持ちがある反面、投資資金不足で絶好の投資のチャンスを逃してしまった、という残念な思いも大きい。

豪ドルは一時の50円台から僕が買えないまま72円になってしまった。
次ぎのチャンスを粘り強く待とう。

桜を見て一句

先週、土曜日に四谷~市ヶ谷~飯田橋~靖国神社~千鳥ヶ淵~半蔵門と千代田区内の桜の名所を散歩した。

そこで、一句。

酒の香に、ほのかに色づく桜かな。

第1四半期の報告

第1四半期が終了した。投資の実行は2件のリート購入(1月JRE、3月NBF)のみ。
今後もこの2銘柄が5%以上の利回りになったら積み増したい。

2009/4/3時点のアロケーションは以下のグラフ。
by 投資信託のガイド:ポートフォリオグラフメーカー



3月はすべてのアセットクラスが上昇した。相変わらず、リスクアセット相互の相関係数が高い状況が継続しているようである。

内外の株式はぼくの予想に反して上昇している。今後、欧米の株式が大きく下落したら外国債券を売って欧米株式に投資するつもりである。
プロフィール

しゅうん

Author:しゅうん
・50才を超えたサラリーマン。家族はキャリアウーマンの妻、子無し。

・55才までにサラリーマンをアーリー・リタイアして、大学か大学院で人間や社会について学びたいと思っています。何を専攻するかのヒントを得るため各種の公開講座に参加するようにしています。

・アーリー・リタイアといっても、完全に仕事から引退するのではなく、週3日~4日は何らかの形で働きたいと思っています。ただし、その場合、好きなことを仕事にするようにしたいと考えています。

・アーリーリタイアの準備(資産形成、健康、生きがい、趣味等)を中心に記事をエントリーしています。

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