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商品先物の実話と神話

「商品」というアセット・クラスについて知識がないので本屋で探したらそれらしい本を見つけた。

ゲイリー・ゴードン+Kゲールト・ルーヴェンホルスト著「商品先物の実話と神話」(2006/11/20日経BP)である。以下、この本のポイントの整理。

【商品先物投資の収益の源泉=ケインズの説】
商品の生産者が自分の生産した物の価格変動を回避するために先物を売って保険を掛ける。保険を提供するのは先物を買う投機家であり、彼らは先物契約の清算時の現物価格の期待値よりも安い先物価格でなければ
買わない。先物価格と期待現物価格の差がリスクプレミアムであり、これが商品先物投資の収益の源泉となる。

【実証研究による判明したこと、1959/7~2004/12のデータ分析結果※】
①商品先物の投資収益率はインフレ率を上回る。
②商品先物の投資リスク、投資収益率は株式と同程度で債券を上回る。
③商品先物は株式と比較して大幅な価格下落リスクが低い。
④商品先物の投資収益率は、株式・債券の収益率と負の相関がある。
⑤商品の生産に携わる企業の株式投資は、商品先物投資の代替にならない。

※商品先物に等金額の投資を行って月次で組み入れ比率の再調整を行う等金額指数を構築したとのこと。どうやら、日本で買える商品フアンドで指標として使用されているものとは異なるもののようである。

【相関係数にかかる記載事項】
商品先物の、株式・債券との相関が負になるのは、①インフレに対する感応度が逆方向であること、(なにやら理由の記載があったが、ぼくは頭が悪いので理解できず)、②過去のパターンをみると商品は景気後退の初期の段階では商品先物の収益率が高くなり、その時期の株式の収益率は低い。商品は景気後退の後期では商品先物の収益率は低く、株式・債券の収益率が高い。

【感想】
残念ながら、商品と株式・債券の相関係数がなぜこうなるかについての理屈は判らなかったので、この相関係数は投資するときの自分の安心のための「おまじない」のままで進歩せず。「商品先物」投資の収益の源泉の理屈は判ったつもり。投資収益率とリスクの水準が株式とほぼ同じで、本書によれば株式・債券との相関はマイナス、別のデータによればほぼゼロというのは極めて魅力的なアセットクラスと思う。アセットアロケーションで「5%を商品に」と思っていたが「10%を商品に」もありかもしれないと思う。ぼくは、商品先物については、胡散臭くて怖いものというイメージを持っていたが、個別の商品先物を売買するのではなくファンドに投資する形ならば怖くないと思う。

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プロフィール

しゅうん

Author:しゅうん
・50才を超えたサラリーマン。家族はキャリアウーマンの妻、子無し。

・55才までにサラリーマンをアーリー・リタイアして、大学か大学院で人間や社会について学びたいと思っています。何を専攻するかのヒントを得るため各種の公開講座に参加するようにしています。

・アーリー・リタイアといっても、完全に仕事から引退するのではなく、週3日~4日は何らかの形で働きたいと思っています。ただし、その場合、好きなことを仕事にするようにしたいと考えています。

・アーリーリタイアの準備(資産形成、健康、生きがい、趣味等)を中心に記事をエントリーしています。

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