FC2ブログ

お金とつきあう7つの原則


発売されたばかりの山崎元著「お金とつきあう7つの原則」を読んだ。

ぼくは、ふだんからダイヤモンドや、楽天証券のウェブの山崎氏のコラムを熱心に読んでいるのだが、この本に書かれている内容は山崎氏の金銭哲学をまとめたものなので基本的にはそれらのコラムのどこかで読んだ内容と重なる部分が多かった。

「お金の世界では「好み」だからとか、「気が済むから」といった感情に基づいて行動するのではなく、確率を考えるとこれが得で合理的だという方法、これ以上は少なくとも大きくは改善できないという方法を淡々と実行するほうがいい。」(同書64ページ)というのは、肝に銘じておきたい。

ダニエル・ネトル著「目からウロコの幸福学」を読む

ダニエル・ニトルは、英国ニューカッスル大学の心理学助教授。

著者の調査によれば、幸福感・安寧感の自己評価の高低は、所得の多寡や社会的地位といった周囲の世界いかんによるものではなく、ひとが世界にどのようにかかわるかによる。

幸福感は、ネガティブな感情(不安になる、落ち込む、罪悪感といった神経症的傾向)の多寡、ポジティブな感情(外向的、行動的、刺激好き)の多寡に依存する。

ネガティブ感情とはわれわれの適応にとって不利な状況への緊急的対応である。常に命が危険にさらされていた石器時代に緊急事態に対処するためのに設計されたネガテイブ感情プログラム※のせいでひとは不必要に恐怖や不安にさいなまれる。

※警報の誤作動に10回おどかされる方が、危険に気づかず死ぬよりましなので、過剰に設定されている。

→過剰なネガティブ感情は、「認知行動療法」で緩和可能。ポジテイブ感情は「快行動トレーニング」により向上可能。

バトリシア・リンヴィル(イェール大学)によれば、その人の自己イメージ(ex.自分は、研究者であり作家であり教師でありコックでありバドミントン選手である)が多岐にわたればわたるほど成功や失敗による幸福感が浮き沈みする幅がせまくなる、と述べている。

進化は、わたしたちに、幸せを欲するようにでなく、生物としての適応上都合の良いことを欲するように仕向けている。人類の祖先が進化してきた環境では、社会的地位は生殖上の成功に直結し、また、物的資源は常に貴重だった。だから動機をつかさどる心理は人間に、より高い地位を求めて競争し、物的資源を得るように命じる。

しかし、それを得ても短期間でもとの幸福度にもどる。進化は、「幸福の実現」ではなく、「幸福の追求」を実行させるように人間をプログラミングした。

【この本の結論】
社会的地位や所得は一時的な幸福感しかもたらさないので、それを追求してもしようがない。継続的な幸福感を得るためには「ネガテイブ感情の減少」、「ポジティブ感情の向上」につとめることが必要。

●説得力のある内容だった。「認知行動療法」について学んでみたいと思った。

サヨナラ学校化社会

先日、出席した専修大学シンポジウム「生きづらさのゆくえ」が面白かったので、スピーカーだった社会学者の上野千鶴子著「サヨナラ学校化社会」を購入して読んだ。

以下、心に残ったことを列挙。(本の内容の要約ではありません。)

・自由平等の民主主義の社会とは、実は平等ではなく、人間社会はそれぞれ異なる処遇と異なる権力を付与された人々から成り立っている。下位にあるものにそれを合意させるために、「自分で選んだのだから」、「自分の努力が足りなかったから」と納得させる自己決定・自己責任の原理を導入した。

・ブルデューは学校はもともと階層差のある子供たちをもとの階層に再生産するための装置だといっている。

・自己実現の喜びを味わえるような仕事に、すべての人がめぐまれるわけではない。ほとんどの仕事は他人のために自分がしたくないことをやってあげて、そのかわりに報酬を受け取るものである。
よって、仕事の優先度を下げて自分の人生におけるシェアを減らし、逆に自分にとって優先度の高い活動(ex.趣味)を人生のメインにもってくるという選択肢もある。

・自分の人生をたったひとつの収入源に縛りつけ専門に特化する生き方から、ひとりがシングルインカムだけでなく、少額でもダブル・インカム、トリフ゜ル・インカムをもつ生き方もある。


●上野千鶴子さんの「一般向け」の本や講演はとても面白くてためになる。

山崎元著 「超簡単お金の運用術」を読む。

山崎元著 「超簡単お金の運用術」を読む。

第1章で、本書の結論である単純なアセツトアロケーションの提示がある。当座の生活に必要な資金(たとえば、3ヶ月分の生活費)を普通預金におき、残りをすべて内外株式リスクをとる資産であるTOPIXのETF○○%、MSCIコクサイ連動のETFXX%に投資する、というのが結論である。

山崎さんも認めているが、この方法を採用するには必要な場合、その時の相場水準に左右されず、躊躇なくETFを換金できる精神力が必要である。この精神力があればこの方法はよいかもしれないが今のところ僕にはムリ。ぼくは、そのストレスに耐えられないので、リタイア後は、ある程度自然にインカムゲインが受け取れるリートや外債の割合を増やそうと思っている。なお、山崎氏はリートは、実質的な手数料に不透明な要素が多い、また、特殊な不動産会社の株式というべき存在であるので、超簡単運用術の対象として採用しづらい、としている。

第2章では、将来の収入を人的資本、将来の生活費をライアビリティと呼び、一般に若者は債券に近い人的資本の割合が大きいのでリスクをとれる、一般に老人は人的資本は小さいが、金融資産が大きく、余命が短いため、ライアビリテイが小さいので意外にリスクがとれる、ことを説明している。この文脈で、保険は「人的資本のリスクヘッジ手段」と整理しているのは切れ味が鋭い。経済的備えがあるのに生命保険に入っているのは経済的観念に乏しく、セールスに弱いお人好し、と切って捨てる。

ぼくは一度、保険の見直しをしたがまだ、生命保険に加入している。ぼくは人的資本に関するリスクヘツジは必要ないかもしれないので、生命保険を止めてしまうことも考えるべきかもしれない。

また、個人のライアビリテイの大半は円建てなので、外国債券については為替リスクがあるだけ不利だし、外国株式に加えて外国債券で為替リスクをとると為替リスクを取りすぎになる、為替リスクは外国株式に割り当てた方が得だ、ということで、山崎さんは外国債券を対象からはずしている。たしかにリスクアセットの○○%を外国株式に割り当てるのならばそう考えるのは整合性があるかもしれない。

株式市場の割安・割高判断方法の紹介もあった。①日経平均とPERから1株利益を算出、②長期金利-名目GDP成長率+リスクプレミアム(5%,6%,7%)を算出、③ ①÷②を3種類計算して、実際の日経平均株価が、それより高ければ割高、低ければ割安という判断をするもの。実際にこれを計算すると、2008/11/1現在の1株利益は700.73円で、下限株価は8566.38円とのこと。

第3章はトピツクスを取り上げてコメントしているもの。

簡単に読めるけど内容は凄く濃い本で、確かにこの本さえ読んで実銭できれば他の本はいらない。問題は、記事の最初の方に書いたように、必要な時に躊躇なく、心理的な葛藤なくETFの換金ができるか否かだろう。いずれにしても、一読の価値がある良書とお奨めできる。

時間の使い方”タイム・ポートフォリオ”の見直し

マイケル・ルポーフ著「一生お金に困らない人のシンプルな法則」を読んだ。投資についてはさほど新しい知見はなかったが、時間の使い方やウィナーズ(お金と自由時間を共に十分持っている人)になったあとの過ごし方については参考になった。

著者曰く、
ウィナーズになったら時間の使い方を見直してタイム・ポートフォリオを大きく変えなければならない。今、一度、夢を持ち人生の目標を設定し直そう。それを考えるヒントとなる質問は以下の通り。

①興味のあること、学びたいと思っていたことは?
②住んでみたいと夢見ていた場所は?
③うまくなりたいスポーツ、趣味、活動は?
④旅行してみたいと思っていたところは?
⑤今まで学んできたことを他人の役に立てるにはどうすればいいか?
⑥やってみたかった仕事は?
⑦心を満たしてくれる社会貢献の活動は?

ぼくの現時点での答えは

①大学へ戻り心理学と行動ファイナンスを勉強したい。
②京都と沖縄の離島には住んでみたい。ただし1年ずつで良い。残りは現在住んでいる東京に住みたい。
③ジャズピアノ、ジャズボーカルをやってみたい。うまくなりたい。
 ジョギングで皇居2周を45分間で走れるようになりたい。
④ナミブ砂漠、ギアナ高地。敦煌。
⑤カルチャー・センターで投資の基礎を教える。
⑥プロ野球の監督、大学教授。劇団四季のミュージカルダンサー。
⑦第三世界の貧しい子供に教育を受けるチャンスを与えるプログラムに貢献したい。

3年後には、なんとかウィナーズ・サークルに入りたいものだ。でも、アーリーリタイヤした後で、やりたいことを数え上げると3年後の予定資産金額では、資金が足りなくなる。それじゃあ、3年後にリタイヤできずもっと長く働くことになってしまう。困ったものだ。
プロフィール

しゅうん

Author:しゅうん
・50才を超えたサラリーマン。家族はキャリアウーマンの妻、子無し。

・55才までにサラリーマンをアーリー・リタイアして、大学か大学院で人間や社会について学びたいと思っています。何を専攻するかのヒントを得るため各種の公開講座に参加するようにしています。

・アーリー・リタイアといっても、完全に仕事から引退するのではなく、週3日~4日は何らかの形で働きたいと思っています。ただし、その場合、好きなことを仕事にするようにしたいと考えています。

・アーリーリタイアの準備(資産形成、健康、生きがい、趣味等)を中心に記事をエントリーしています。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
カレンダー
04 | 2020/05 | 06
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
FC2カウンター
過去ログ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク