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両親の資産運用(5)

やっと、母親名義の外国債券と投信の時価評価が入手できた。ランド建債券は為替レートが円高で、若干の評価損がでているがクーポン収入を考えればさしたる損ではない。カナダドル建てのDDBは円安により評価益、カナダドル建株式投信は基準価格の下落により評価損になっている。

先日、両親に日本株式の構成比を現行の62%から30%以下にするように提案したのだが、父の反応は株式は減らしたくない意向が強かった。現在のアロケーションの年間最大損失予想額を示しても、父の長年の投資経験からすれば、最大損失見積もりが過大がみえるようでもうひとつ説得力に欠けたようである。

両親への提案内容は以下の通りとする。

①母親名義のすべての投信、外債の解約と個人向国債(10年)の購入。
冒頭に記載した以外の母名義の投信は、ノムラ高利回り社債オープンとJPM新興国オープンである。
前者の中身は格付CCCの米国社債27.3%、格付Bの米国社債52.1%である。米系格付会社のアナリストから聞いた話ではBB以上の格付の社債がデフォルトするとアナリストのクビが危うくなるので、デフォルト確率が高まると当該債務者の社債にはB以下の格付けをつけるという。全体の80%がB以下の投信は、現在は高利回りでも米国景気が悪化すればデフォルトする社債が相次ぎ、元本の大幅ロスは必至と思われる。
後者の投信はロシア国債20%、ブラジル国債14%、アルゼンチン国債12%、メキシコ国債10%の構成。1997年のアジア通貨危機のように危機が飛び火する事態になればやはり大幅なロスは避けられない。
このエントリーの冒頭に記載したランド建外債、カナダドル建外債、カナダドル建投信は、両親にもぼくにもモニタリングが事実上不可能である。
両親には年金収入以外の収入がないことを考えれば、これらのハイリスク・ハイリターン資産をローリスク・ローリターン資産への切替が望ましい。

②父名義の投信のコース内のスイッチングを提案する。父名義の投信は共に保有年月が長期化すれば解約手数料が安価になるタイプのもの。今、解約すると多額の解約手数料を要すので手数料がかからないコース変更でお茶をにごすこともやむをえない。メロン・グローバル財産3分法ファンド(債券60%、リート20%、株式20%)の資産形成型から毎月分配型へのスイッチングを提案する。これはリスクは変わらないが母名義の債券・投信を解約すれば分配金、利払いがなくなるので少しでも補完するためである。
日興ベストナイン積極型(日本株34%、海外株式29%、ハイイールド・イマージング債券13%、リート5%、オルタナティブ10%)は、安定型(日本株14%、海外株式16%、海外債券45%、ハイイールド・イマージング債券4%、オルタナティブ24%)にスイッチングしてリスクを落とす。

③アロケーションの62%を占める父名義、母名義の個別銘柄株式の構成比を30%以下に下げることを提案する。感触からするとこれは難しそう。
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両親の資産運用(4)

両親の資産のアセットアロケーション案を作ってみた。自作のエクセルシートに適当に数字を入れ替えながら良さそうな組み合わせを適当に試行錯誤してやってみた。アメリカのFPはOptimizerというソフトウェアで最適配分を計算するらしいが数学の知識もない、ソフトウェアもない素人ではやむをえない。しかし、日本のFPはどうやって最適配分案を計算しているのだろうか?
        
流動性     10%
日本債券    35% 
日本株式    15%
外国債券    15%
外国株式    10%    
その他     15%
リスク     4.4%
リターン     4.3%
シャープレシオ   0.98

流動性     10%
日本債券    25% 
日本株式    25%
外国債券    15%
外国株式    10%    
その他     15%
リスク      5.9%
リターン     4.7%
シャープレシオ    0.80

原データの日本株式は1985-2005のデータでそのまま使用するには期待リターンが低すぎると思ったので期待リターンを6.0%と置いたが、日本株のボラティリティが高すぎてリスク・リターン効率の悪い資産となっている。これが日本株式の割合を高めるとシャープレシオを悪化させる原因となっている。

日本株式20%と30%のアロケーション案を追加して、両親に選択してもらおうと思う。本当は、日本株式15%のアロケーションにしてほしいが、株式投資が父の趣味であることを考えれば25%、リスク6.0%までなら仕方ないか?

両親の資産運用(3)

両親の資産運用について、アセット・アロケーションの組み替えのアドバイスをするため、証券会社の報告書を預かって検討した。

まず、現在のアロケーションを調べる必要がある。母の保有している外国債券と外国投資信託については、時価データが間に合わないので、外貨の単価は取得時のものを用い外貨の円換算レートは現在のものを使用して資産時価と仮置きした。父の保有する2つのバランス型投信は、中に含まれるアセットクラスごとの構成比によって資産額を分解して把握することとした。また、両親のポートフォリオをひとつのものとして把握することとした。

以上の結果、アセット・アロケーションは流動性9%、日本株式46%、外国株式12%、外国債券26%、その他7%である。リスクは10.0%、リターンは5.2%、シャープレシオ0.52となっている。(ベースデータは、過去に紹介した野村證券金融経済研究所の32資産のデータをベースに、日本株の期待リターンを6.0%に修正して使用)

今後の段取りとしては以下のステップで作業を進めたい。

第1段階としては、リスクを5.0%以内でシャープレシオがなるべく高くなるようなアロケーション案を2通り作り、両親に提示してゴールとなるアロケーション案を決定する。なお、日本株投資については父の趣味でもあるので出来るだけ多くの割合を残せるように案をつくる。

第2段階として、アロケーション案に基づく具体的な商品構成と、実際の移行プランをたてて提示する。

両親の資産運用(2)

正月に実家で、両親の資産の証券会社の報告書をみた段階で、リスクの高い運用をしていることが判った。両親に資産運用の目的を質問してみた。

回答は、「いざという時に備えて、少しでも利回りの高い運用をして資産を増やしておきたい。」だった。なお、母の口座でやっている分も含めた株式投資は父がゲームとして楽しんでいるという面もあることが判明した。

「いざという時に備えて」というのは、難問である。

たとえば、入院したときの必要資金をどれぐらいに見積もるかというのは、健康保険適用外の治療を受けるか否かや、入院日数に応じた差額ベッド代によってかなり大きく変動する。上をみればキリがないが、高額医療費の還付制度等もあるので、最低限のサービスを受けるためのコストは実質的な負担額は限定的である。

ある程度、現実的な多額の出費は、両親がともに長期間の要看護・要介護状態に陥ることであろう。追加的なコストを25万円/月とみて一定期間をエイヤッと決めて必要資金を算出した。一応、両親の現在の資産金額はその必要金額を上回っている。

両親に提案する資産運用の基本的な方針は、「いざという時に必要な資金は、すでに貯まっているから、これからは資産を増やすことよりも減らさないことに重点を置く」ということにした。

なお、老後の生活に必要な資金額イメージを考える上で、日本経済新聞社編の書籍「大丈夫!医療・介護・年金これで安心」(2005/4/71版1刷)を参考とした。

両親の資産運用(1)

正月に実家を訪問して、最近、ほくが資産運用に凝っているという話をしていたら、ぼくが両親の資産運用状況を診断してアドバイスをすることなった。

ぼくの父親は70歳台の後半、母親は70歳台の前半。父が退職してからは年金で慎ましく生活をしている。

父は、大手証券に口座を開設し、株式の個別銘柄投資と投資信託を買っている。ポートフォリオは、流動性2%、日本株14%、メロン・グローバル財産3分法ファンド42%、日興ベストナイン(9種のアセットクラスへの分散投資)積極型42%である。

母は、地元中小証券に口座を開設し、株式投資、外債、投信を買っている。ポートフォリオは、流動性14%、日本株62%、外債(ランド建、カナダドル建、発行体はノルウェーとフィンランドの金融公社、カナダドル建はディープ・ディスカウント・ボンド) 14%、ノムラ高利回り社債オープン・JPM新興国ソブリンオープンの計7%、AIGカナディアングロースエクイテイーファンド(カナダドル建)3%。

父は、1960年代から株式投資をやっているベテランであるが投資信託には知識がない。現在持っている投信は比較的最近、営業担当者が交代したのを機に、新担当者からそれまで持っていたインド株投信と東欧株投信から買い換えを勧められて買い換えたのこと。なお、ベストナインについては、積極型・安定型の選択枝から父が積極型をチョイスしたとのことだが、父は投信の中身は理解していない。父曰く、「投信はプロが色んなものの中から選んで、複数の投資対象に投資しているからリスクは低い。どうせリスクは低いのだから、より利回りが高そうな積極型がいいと思った。」

母は株式投資は、父の言う通りに売買し、投信・外債は証券会社の営業の言う通りに売買している、とのことであった。母が投資商品のリスクを全く理解していないことは、会話をすればすぐ判るので証券会社の営業担当者は判っているはずである。よくも、理解能力が不十分な高齢者にこんな商品を売りつけるものである。(怒)

母が営業担当者の言うなりで投資していた商品で損をしていたらその証券会社に怒鳴り込んでやろうと思い、証券会社の報告書をみたが、なんと全体の評価損益が記載されていない。(呆)

この報告書には、アセットクラスごとの時価の合計が記載されていないし、外国債券および外国投資信託については、そもそも時価が記載されていない。よって報告書をみても資産全体の状況がまるでつかめない。(悲)

(続きは後日に記載します。)
プロフィール

しゅうん

Author:しゅうん
・50才を超えたサラリーマン。家族はキャリアウーマンの妻、子無し。

・55才までにサラリーマンをアーリー・リタイアして、大学か大学院で人間や社会について学びたいと思っています。何を専攻するかのヒントを得るため各種の公開講座に参加するようにしています。

・アーリー・リタイアといっても、完全に仕事から引退するのではなく、週3日~4日は何らかの形で働きたいと思っています。ただし、その場合、好きなことを仕事にするようにしたいと考えています。

・アーリーリタイアの準備(資産形成、健康、生きがい、趣味等)を中心に記事をエントリーしています。

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